★『重力ピエロ』(※ミステリ、放火、家族愛)
著者名:伊坂 幸太郎
出版社:新潮社
出版年:2003.04
ISBN :4104596019
昨日「重力ピエロ」のことちょっと書いたのですが、このレビューまだ載せていないことに気づきました。
これ、すごいおもしろい。
マジですごいよ、伊坂さん。
母親は同じだけど、父親が違う兄弟の話。
主人公の弟「春」は母親がレイプされて生まれた子で、主人公とは半分しか血のつながりがない。
そんな弟が、主人公の職場などで起こった放火の真相を探っていく。
自分の存在意義を探すとともに。
これも考えさせられることがたくさんあって、本当にすばらしい作品だと思う。
人類の進化について、子どもが生まれることについてなどなど。
父親もけっこう登場するんだけど、家族のあたたかいことといったら。
気になるのはラストシーン。
弟はそのあと、どうなったんだろう。
※平成15年度上半期 第129回直木賞候補作。
→ちなみに、その時の受賞は石田衣良さんの『4TEEN フォーティーン』(新潮社)と村山由佳さんの『星々の舟』(文藝春秋)
※2004年「このミステリーがすごい!」第3位
※「傑作ミステリーベスト10(週刊文春)」第4位
※2005年「本屋大賞(本の雑誌編集部)」第5位
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