★『夜のピクニック』(※異母兄弟、罪、学校行事)
著者名:恩田 陸
出版社:新潮社
★★★★★
出版年:2004.07
ISBN :4103971053
けっこう敬遠していたけど、めちゃめちゃいい作品ですねえ。
読んでよかった。
2005年 第2回本屋大賞受賞作品っていうのにも納得。
わたしも一番あげちゃいますよ。
80キロを歩く歩行祭(学校行事)での話。
長い時間同じ仲間と歩くことにより、何かあたたかいものが生まれてくるわけです。
出発前とゴール後とでは、心にかなりの変化があります。
歩くだけで、ここまでのドラマが生まれるとは!
伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を読んだあとだったから?
ちょっとだけ似通った設定があり、より深く味わえたと思う。
「重力ピエロ」…………母親は同じだけど父親が違う兄弟の話。
「夜のピクニック」……父親は同じだけど母親が違う兄妹(?)の話。
2人の主人公、西脇融と甲田貴子は異母兄弟でクラスメイトなんですよ。
融は貴子のことを憎み、同級生たちにこのことは秘密。
貴子は浮気によって生まれてきた子だから。
歩きながらの会話も、高校生らしい恋愛の話とかでなんかうらやましかったなあ。
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